お子様を交通事故から守るために

2015年5月4日(月)から10日(日)は、国連が定める「世界交通安全週間」です。
今回で3回目となる「世界交通安全週間」のテーマは「子どもと安全」。この機にJAFでは、改めて子どもの交通事故の実態を調べました。

子どもの交通事故の実態

(平成25年版『交通統計』<一般財団法人交通事故総合分析センター>を基にJAFにて作成)
いつ事故に遭うことが多いの?
一週間では・・・
●学齢別・曜日別負傷者数
  合計
未就園児 1,099 961 914 931 995 1,292 1,247 7,439
就園児 875 760 778 743 845 1,203 1,160 6,364
小1 582 530 558 591 559 670 604 4,094
小2 639 565 510 616 631 694 588 4,243
小3 639 561 549 625 591 688 608 4,261
小4 597 511 527 553 561 680 595 4,024
小5 500 460 538 498 460 632 547 3,635
小6 521 431 470 430 516 636 518 3,522
中1 697 664 644 671 701 809 615 4,801
中2 634 623 665 599 657 777 601 4,556
中3 575 540 547 563 588 648 504 3,965
合計 7,358 6,606 6,700 6,820 7,104 8,729 7,587 50,904
どの年齢層でも、土曜日に交通事故に遭うケースが最多
小学生未満(就園児・未就園児)では土曜日に次いで日曜日に集中
小学生では月曜日が日曜日とほぼ同じ事故件数
中学生全体では日曜日の交通事故件数が一週間の中で最少
一日の時間帯別では・・・
●学齢別・時間帯別負傷者数
  0-4 4-6 6-8 8-10 10-12 12-14 14-16 16-18 18-20 20-24 合計
未就園児 38 13 164 883 1,284 1,189 1,259 1,391 787 431 7,439
就園児 12 10 231 1,056 694 711 1,075 1,492 774 309 6,364
小1 14 8 268 259 305 436 1,016 1,272 391 125 4,094
小2 17 6 256 229 339 401 1,030 1,407 424 134 4,243
小3 14 12 229 198 323 458 949 1,468 469 141 4,261
小4 18 7 200 224 298 414 800 1,457 461 145 4,024
小5 11 6 179 198 252 390 681 1,280 472 166 3,635
小6 13 9 152 226 244 361 599 1,203 543 172 3,522
中1 16 13 779 407 288 460 592 1,151 835 260 4,801
中2 16 13 611 482 251 433 506 1,043 853 348 4,556
中3 36 12 423 426 246 411 508 818 709 376 3,965
合計 205 109 3,492 4,588 4,524 5,664 9,015 13,982 6,718 2,607 50,904
最も事故が多いのは、「午後4時〜午後6時」の時間帯、次いで「午後2時〜午後4時」
就園児では「午前8時〜午前10時」の時間帯にも事故が集中している一方、 未就園児では「午前10時〜午後4時」の時間帯でも事故が多発
中学生では「午前6時〜8時」「午後6時〜午後8時」でも事故が多発

【対策】
★週末の土曜・日曜に加え月曜も事故が多いので、子どもから目を離さない!!
★特に午後4時〜午後6時の時間帯が最も危険!!下校途中および帰宅後に外で遊ぶ場合は特に車に注意!!
★幼稚園・保育園に行かない幼児の事故は昼間にまんべんなく発生しているので、保護者は時間を問わず目を離さない!!
★部活動などもある中学生は、早朝(午前6時〜午前8時)及び夜間(午後6時〜午後8時)の時間帯も要注意!!

どんな事故が多いの?
●状態別・年齢層別負傷者数
  自動車乗車中 自動二輪車乗車中 原付自転車乗車中 自転車乗車中 歩行中 その他 合計
  運転中 同乗中 運転中 同乗中 運転中 同乗中 運転中 同乗中
6歳以下   10,735   14     699 1,178 3,263 54 15,943
比率(%) 0.00 67.33 0.00 0.09 0.00 0.00 4.38 7.39 20.47 0.34 100.00
7〜12歳 1 8,753   35 4 4 9,224 141 5,889 49 24,100
比率(%) 0.00 36.32 0.00 0.15 0.02 0.02 38.27 0.59 24.44 0.20 100.00
合計 1 19,488 0 49 4 4 9,923 1,319 9,152 103 40,043
比率(%) 0.00 48.67 0.00 0.12 0.01 0.01 24.78 3.29 22.86 0.26 100.00
  6歳以下の幼児について見ると、負傷者の7割近くが自動車乗車中に交通事故に巻き込まれています。次いで約2割が歩行中、1割弱が自転車に乗っている(運転中または同乗中)時に交通事故に遭っています。
  一方、7〜12歳の子どもについて見ると、最も多いのは自転車を運転している間の事故(約4割)であり、これは自動車に同乗中の事故とほぼ同程度となっています。歩行中の事故も全体の約4分の1を占めています。

【対策】
★6歳以下の子どもの被害軽減には、自動車乗車中の対策が最も効果的
→チャイルドシートの着用をお忘れなく!! 詳しくはこちらから

★一方、7〜12歳の子どもの被害軽減には、自動車乗車中の対策(シートベルト着用徹底)に加え、安全な自転車の乗り方を知ることが効果的

★全年齢を通じて、「安全な歩行方法」は交通事故防止のために重要
→ドライバーも歩行者に配慮した安全な運転を!!

どこで事故に遭うの?
●学齢別歩行者の自宅からの距離別負傷者数
  50m以内 100m以内 500m以内 1,000m以内 2,000m以内 2,001m以上 不明 合計
未就園児 227 78 134 116 75 228 1 859
就園児 366 184 273 196 114 313 8 1,454
小1 288 268 566 335 145 132 10 1,744
小2 255 246 514 321 122 143 1 1,602
小3 166 182 400 249 132 70 3 1,202
小4 121 112 266 161 79 96 4 839
小5 81 97 199 128 65 65 2 637
小6 48 58 165 121 49 72 3 516
中1 34 63 171 160 78 92 1 599
中2 26 45 135 122 78 78 2 486
中3 23 32 110 88 62 74 1 390
合計 1,635 1,365 2,933 1,997 999 1,363 36 10,328
  幼児が歩行中に事故に遭いやすいのは、自宅から「50m以内」と「2,001m以上」
  小学生が歩行中に事故に遭いやすいのは、自宅から「500m以内」
  中学生が歩行中に事故に遭いやすいのは、自宅から「500m以内」および「1,000m以内」

【対策】
★幼児について、特に自宅近くと外出先では目を離さない!!
★小中学生について、生活圏となる自宅周辺、学校周辺および通学路は要注意!!

歩行中、道路の形状別では・・・
●学齢別歩行者の道路形状別死傷者数
  交差点 交差点付近 単路 踏切 その他の場所 合計
トンネル カーブ・屈折 その他
未就園児 214 75 2 2 20 364   182 859
就園児 399 111 1 1 25 721   196 1,454
小1 731 178   5 36 736   58 1,744
小2 686 163 1   26 678   48 1,602
小3 490 133   1 21 510 1 46 1,202
小4 318 88 2 1 15 379   36 839
小5 277 58   1 11 268   22 637
小6 236 51   1 6 203   19 516
中1 288 53     9 235   14 599
中2 252 52   1 12 147   22 486
中3 178 35     6 153   18 390
合計 4,069 997 6 13 187 4,394 1 661 10,328
  全学年とも、「交差点」及び「交差点付近」で事故が多発している
  交差点に加えて、道路(「トンネル」「橋」「カーブ・屈折」以外)でも事故が多発している

【対策】
★交差点とその近くを歩くときは特に注意を!!
★まっすぐな道路でも、飛び出しなどを絶対にしない!!

お子様が事故に巻き込まれないよう、周囲の大人がすべきことは?

山中龍宏先生(特定非営利活動法人 Safe Kids Japan 理事長)
山中龍宏先生(特定非営利活動法人 Safe Kids Japan 理事長)これらのデータを見てわかることは、どんな年齢層の子どもでも、交通事故に遭う可能性があるということです。子どもの安全を確保するには、「まさか、うちの子に限って」ではなく、「ひょっとしたら、うちの子も事故に遭うかもしれない」と考え、確実な予防法を実践しなければなりません。就学前は、自動車に乗車中の事故がほとんどであり、小学生になると、自転車に乗っている時の事故が多くなります。

自動車に乗せる場合は、何歳であっても、チャイルドシート、あるいはシートベルトを使用することが不可欠です。生まれてすぐの赤ちゃんから、1歳を過ぎて体重が10kgになるまでは、車の進行方向に対して後ろ向き、45°の角度に設置したシートに座らせましょう。チャイルドシートを助手席に後ろ向きに設置してはいけません。チャイルドシートの使用は「6歳未満」が義務化されていますが、6歳になったらチャイルドシートを使用しなくていいわけではありません。車に乗る場合は、全員がシートで車に身体を固定する必要があります。
チャイルドシートの使用調査(6歳未満)によると、全体でみると6割の使用となっていますが、5歳では3割しか使用していません。4歳から使用する割合が減っています。子どもが嫌がって泣いても、チャイルドシートに座らせることが本当の愛情なのです。
自転車に乗っていて事故に遭った場合、頭を守ることが必要です。子どもの頭のサイズに合ったヘルメットを必ずかぶらせてください。
乳幼児の歩行中の事故の1/3は、家から100メートル以内で起こっています。子どもといっしょに家のそばの道路を歩き、どの道を通ったらいいか、どこで一旦立ち止まり、左右を確認するかなど、教えてあげましょう。
これらの安全を確保した上で、自動車や自転車に乗ることを親子で楽しみましょう。

万が一お子様が事故に巻き込まれた場合の応急処置(協力:日本赤十字社)

救命処置について
心停止!いのちを左右する一次救命処置

より詳しい内容は、日本赤十字社の幼児安全法講習で学ぶことができます。
お問い合わせ、お申し込み方法は、最寄りの日本赤十字社都道府県支部まで。

出血がひどい場合
http://www.jrc.or.jp/activity/study/safety/bleed/index.html
骨折している場合
http://www.jrc.or.jp/activity/study/safety/fracture/index.html

5月4日(月)〜10日(日)は第3回「国連世界交通安全週間」です!

今年の5月4日(月)〜10日(日)は、国連が定めた第3回「世界交通安全週間」です。今回の世界共通テーマは「子どもと安全」(Children and Safety)。

#SaveKidsLives(子どもたちのいのちを救おう)キャンペーンは、第3回「国連世界交通安全週間」のためのオフィシャル・キャンペーンです。このキャンペーンでは、世界中の子どもの交通安全のための行動を求めるべく、次のことを呼びかけています。

1. 子どもたちの道路上での劣悪な状況にハイライトを当て、
2. 子どもの交通安全をより確実なものにするための世界規模でのアクションを引き起こし、
3. 国連の「ポスト2015年開発目標」に「安全で持続可能な交通」を含めること。

このキャンペーンは、国連「交通安全のための行動の10年2011-2020」に基づき展開され、国連交通安全コラボレーション(UNRSC)参加の幅広いメンバーにより構成される連合により運営されています。

ぜひこのキャンペーンに参加してください!!
http://www.savekidslives2015.org/
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