タイトル:JAF環境保全活動

温暖化で日本はどうなる?

新聞、テレビ、ラジオなどあらゆるメディアで頻繁に聞かれる言葉の一つ・・・地球温暖化。JAFでは、地球温暖化を防止するために自動車ユーザーができることとしてエコドライブをすすめています。
しかし、「地球温暖化が起こると、どんな影響があるの?」「なぜ、自動車ユーザーが努力しなくてはならないんだろう?」など素朴な疑問をお持ちの方もいるはず。ここでは簡単に地球温暖化と自動車のかかわりについて解説します。

温暖化のメカニズム
温暖化で日本はどうなる?
国際的な取り組み
自動車はどのくらい地球温暖化に影響している?

温暖化のメカニズム


本来、地球の大気温はマイナス18℃程度と、人間や動植物が生きることが困難な状態です。
地球の大気と地表は太陽光によって暖められますが、太陽光が遮られるとその熱は宇宙に放出され、大気温はどんどん下がってしまいます。この熱を、大気中に浮遊するCO2(二酸化炭素)やメタンなどのさまざまな気体(温室効果ガス)が吸収し、地表に向けて再放射することで、地球の平均気温は摂氏15度前後と、生物が暮らすことができる温度に保たれているのです。
このように、温室効果ガスは地球に生きる生物にとってなくてはならないものですが、これらのガスが増加すると、必要以上に大気温が上昇してしまいます。これが地球温暖化です。
産業革命以降、人間がエネルギーを使用する際に大量の化石燃料を消費したことなどが原因となって、CO2をはじめとする温室効果ガスの排出量も大幅に増加しました。
今後の予測としてIPCC(気候変動に関する政府間パネル)では、2100年までに1990年に比べて地球の平均気温は1.4〜5.8℃上昇すると報告しています。

図:温室効果ガスと地球温暖化メカニズム


図:地球の年平均気温と二酸化炭素濃度の推移




温暖化で日本はどうなる?


近年、世界では豪雨による洪水や海面上昇による小島しょ部での国土減少の問題、また、日本でも台風の多発や豪雪など、自然災害の大型化・頻発化による被害が見られ、地球温暖化による深刻な影響が身近になりつつあります。 100年後に最大で約6℃気温が上昇と聞いても、「たかが数度」と思う方も多いかもしれません。 では、この「数度」の上昇は、私たちの身近な生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

<温暖化がもたらす影響>
海面上昇で砂浜が消失、高潮が堤防を超えて生活地区も浸水
干ばつや塩害によって生活用水の確保が困難に
熱帯性の害虫・動物が増え、それらが媒介する病気が蔓延。熱中症患者も大量発生
集中豪雨や干ばつ、害虫によって、農作物の収穫高が激減し、入手困難に
※環境省「STOP THE 温暖化 2005」参考

ポスター:温暖化で日本はどうなる?
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島国であり、食料の供給を外国に頼る日本にとって、決して軽視することのできない身近な問題と言えます。




国際的な取り組み


このような問題は以前より顕在化しており、危機感を持った国際社会では、地球温暖化という大きな問題に対して、全世界的な対策をとることを検討してきました。そして、ついに2005年2月に発効した京都議定書によって、先進国が排出する温室効果ガスの量を削減する目標値が設定されたのです。これによって、各国は、2008年〜2012年の間に基準年の排出量からの削減値を設定され、法的に拘束されることとなりました。

京都議定書の要点
○先進国の温室効果ガスについて、法的拘束力のある数値約束を各国毎に設定

対象ガス 二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、代替フロン等3ガス(HFC、PFC、SF6)の合計6種類
吸収源 森林等の吸収源による二酸化炭素吸収量を算入
基準年 1990年(HFC、PFC、SF6は1995年としても良い)
目標期間 2008年〜2012年の5年間
数値目標 各国毎の目標(日本は△6%)を設定し、先進国全体で少なくとも5%削減を目指す

図:京都会議で決められた主要国の温室効果ガス排出削減目標
○国際的に協調して約束を達成するための仕組み(京都メカニズム)を導入
排出量取引:先進国間での排出枠( 割当排出量) をやり取り
共同実施:先進国間の共同プロジェクトで生じた削減量を当事国間でやり取り
例)日本・ロシアが協力してロシア国内の古い石炭火力発電所を最新の天然ガス火力発電所に建て替える事業
クリーン開発メカニズム:先進国と途上国の間の共同プロジェクトで生じた削減量を当該先進国が獲得
例)日本・中国が協力して中国内の荒廃地に植林を行う事業

京都議定書についてもっと知りたい方は、
環境省 気候変動枠組条約・京都議定書のページ→





自動車はどのくらい地球温暖化に影響している?


では、日本ではどの部門から多くCO2が排出されているのでしょうか。
わが国のCO2排出量は、およそ12億5,900万トン(2003年度)ですが、1位のエネルギー転換部門(31.8%、発電所・製油所)、2位の産業部門(30.2%)に続いて、運輸部門が全体の2割を占め3位となっています。この運輸部門の内訳を見ると、およそ半分は自家用乗用車からの排出であることが分かります。つまり、日本全体で考えると、全CO2排出量のおよそ1割が、私たちが使用するマイカーによるものなのです。


図:二酸化炭素排出量の割合

1台の車を考えた場合、1年間に排出されるCO2はペットボトルに換算すると実に58万6,500本分。この量は、スギの木を160本集めてようやく吸収することができるものです。((財)地球・人間環境フォーラム刊「地球温暖化防止のための緑の吸収源対策」より)
このように、自家用乗用車から排出されるCO2は地球温暖化に少なからず影響しており、私たちの生活にもさまざまな形で影響を及ぼす温暖化の問題に取り組むためには、自動車ユーザーである私たちの心がけが不可欠です。
「いっそのこと、車の使用をやめてしまえばいいのではないか」という極端な意見も聞かれますが、いまや自動車は私たちの生活になくてはならないものとなっています。特に、公共交通の十分に発達していない地域や、高齢者にとっての交通手段としてなど、今後車はますます生活必需品となるでしょう。
自動車の便利さを生かしつつ、地球への負担を少しでも減らす使い方を考えることが、今、自動車ユーザーに求められているのです。
ポスター:自動車1台が1年間に排出するCO2って?

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