交通安全とエコ

ユーザーテスト

JAFユーザーテスト

ACCはドライバーの負担を軽減できるか?

テスト実施日・諸条件

実施日 2014年3月19日(水)・20日(木)
ACC
(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
車両前部に付いたレーダーセンサーやカメラによって、前を走る車との車間距離を自動的に保って追従する機能。
前車がいない場合は、設定速度を維持して走る。
テスト背景 ACC を使用することでドライバーのペダル操作等の負担軽減や燃費の向上が期待されることから、実際の走行でどの程度効果があるのかを検証。
テスト方法
  • 2名のモニターに高速道路(往復約400km、途中3回の休憩あり)を運転してもらい、ACCの有無によるペダルの操作量や疲労度を比較した。
  • ペダル操作量は、アクセルについてはペダルを踏んでいた時間、ブレーキについてはペダルを踏んだ回数で計測した。疲労度は心電波と脈波を計測する自律神経測定器を用いて疲労度のレベルを「正常・注意・要注意」の3段階で診断した。
  • 各テスト車の前にはスタッフが運転する先行車を走行させ、1日目はACCを使用(ACCの車間距離は「長・中・短」の「中」に設定)し、2日目は同じルートでACCを使用せず1日目と同程度の車間距離を維持するように走行してもらった。
  • 燃費は車載燃費計で計測した。

ACC ON・OFF でのペダル操作量、疲労度、燃費結果

グラフ:ハイビームとロービームによる停止位置

疲労度の計測には、鞄立システムズと疲労科学研究所が共同開発した「疲労・ストレス計測システム」を使用した。

自律神経測定器

測定器に指を入れて心電波と脈波を計測し、疲労度のレベルを「正常、注意、要注意」の3段階で診断する。

テスト結果

  • ACC ON のほうがペダル操作量はアクセルもブレーキも激減した。
  • 吉田さんの疲労度に差は出なかったが、「ペダル操作がほとんどなく、楽だった」と話しており、心理的な面も含めて負担軽減効果はあったものと思われる。
  • 杉崎さんの疲労度は特に疲労が蓄積する復路での差が大きく表れた。
  • 燃費はモニターによって差はあったが、ACC ON のほうが向上した。

まとめ

  • ACC は運転時の疲労軽減に役立つほか、無駄な加減速を抑えることができ、燃費向上効果も期待できるため、高速道路等ではメリットが大きいといえる。
  • ただし、ACC は急な割り込み時に十分減速できなかったり、きついカーブで先行車を検知できないこともあるので、過信せず周囲の状況に十分注意して運転することが大切。
ACC ONでの走行
ハンドルに付いているACCスイッチ
トヨタ・クラウンマジェスタ(写真左)、日産・スカイライン(写真右)
ACCのメインスイッチをONにし、車間距離や速度をセットする。
操作方法は一般的なクルーズコントロールとそれほど変わらない。
ACC作動中のメーター表示
トヨタ・クラウンマジェスタ(写真左)、日産・スカイライン(写真右)
設定された速度や車間距離が表示される。前方の車を検知すると車の絵表示が表れ、追従走行を行っていることを示す。

ACC作動中に他車に割り込まれたら・・・

追従走行中に他車が割り込んできた場合などは、ACCだけでは十分な減速ができないことがある。このようにドライバーによるブレーキ操作が必要な場合、メーター内の表示や警報音で注意を促す。
また、さらに急な割り込み時はセンサーが正しく車両を検知できず、警報も作動しないことがあるため、ドライバーによるブレーキ操作が必要となる。

ACCが作動中であっても、緊急時に備え、常に周囲の状況に十分注意する必要がある。

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