エコ&セーフティ

ユーザーテスト

JAFユーザーテスト

現代病!? 運転中のドライアイに注意

ドライアイによる視力低下 〜運転中の目の乾きで、視力が低下しているおそれがある。〜

実施日:2013年2月10日、場所:東京都内〜首都高速大黒パーキングエリア

写真:イメージ

ドライアイは涙の量や質が低下し、目の表面に障害が起きる病気です。長時間のPC作業にさらされて発症した例など、昨今話題にのぼる機会が増えてきました。自動車の運転中では、まばたきが減ることに加え、車室内もエアコンにより乾燥しがちなど、条件としてはドライアイに陥りやすいといわれています。

ドライアイを放置すると痛みや視力の低下が懸念されます。運転時の視覚情報が重要であることはいうまでもないことで、肝心の視力が低下したのでは安全運転に支障をきたします。そこで、実際にどのような影響があるか検証しました。

テスト方法

写真:イメージ実用視力測定の様子

モニター6名について、運転前と約2時間の運転後にそれぞれ以下の測定を行い、結果を比較した。

  • 「実用視力」の測定:

    実用視力とは継続的にものを見続ける際の視力のことで、通常の視力検査で測る視力よりもより実生活の見え方に近いとされる。計測器では1分の間、最長2秒(反応すれば即座に)で次々にあらわれるランドルト環(視力検査用の一部が切れた環)に対し指先のスイッチで反応することを繰り返し、視力やまばたきの数などを計測する。

写真:イメージ涙液量の測定 : 専用の試験紙に涙が
しみこんだ長さを計測する。

  • 「涙液量」の測定:

    吸水性をもつ専用の試験紙を眼のふちに当て、涙がしみ込んだ長さを計測し涙の量とする。
    車室内は、エアコンの吹き出し口を上半身と足元に向け、温度を25℃に設定した。

テスト結果

一部のモニターで、運転後に視力の低下と涙液量の低下がみられた。実用視力は1分間平均で、左眼0.5→0.4、右眼1.0→0.8(運転前→運転後)と変化している。また別のモニターでは計測開始時1.0あった視力が1分後、運転前は0.2、運転後にはさらに低い0.1まで下がってしまった(視力は対数で表現され、小さい数値になるほど差が大きくなるため、0.2と0.1の差は大きい)。涙液量についても、顕著な例では9mm→4mm(運転前→運転後)という変化がみられた。

今回のモニターは眼の乾きなどが軽度な人が多かったためか、大きな差はあまりみられなかったが、しかし実用視力の落ち込み具合やまばたきの増加などについて、専門家は運転による影響が充分考えられると示唆している。

  • 実用視力(1分間の平均)※43歳男性の例
    表:実用視力(1分間の平均)※43歳男性の例
  • 涙液量(単位はmm)※31歳男性の例
    表:涙液量(単位はmm)※31歳男性の例
1分間のまばたきの回数 ※運転中は高速道路を巡航中に計測。
モニター 運転前 運転中 運転後
A 10 15 33
B 5 28 20
C 12 29 38
D 11 25 16
E 5 17 18
F 11 45 22

実用視力の1分間の変化
表:実用視力の1分間の変化

車室内に置いた湿度計は常に20%未満を示し、かなり乾いた状態であったことは明らかでした。

ドライアイによる視力低下をおこさないために

予防策として、車内では、エアコンの風を目もとに当てず、防護用のメガネなど、対策グッズを活用し、濡れたタオルを置いたり、加湿器を利用して、乾燥を防ぐことがまず必要なようです。長時間運転の際にはこまめに休息して眼を休めたり、市販の目薬をさしたりすることも考えましょう。また年齢が上がると涙の量は減少するので、高齢者のドライアイも多いとのことです。運転時の視機能低下はたいへん危険ですので、ドライアイに限らず違和感が続くような場合は眼科の受診をおすすめします。

このページのトップへ