4WD なら雪道でも安心?2WD と登坂・ブレーキ性能を比較(JAFユーザーテスト)

テスト実施日・諸条件

実施日 2018年2月14日(水)
テスト場所 交通科学総合研究所(北海道士別市)
テスト背景 4WDは雪道に強いと言われているが、実際にどんな状況でも2WDの車より走行性能が優れているのか。
勾配別の上り坂を上りきれるか、平坦路や下り坂のブレーキ性能がどうなのかを圧雪路で比較検証した。
※4WD:四輪駆動車
※2WD:二輪駆動車(実験では前輪駆動車を使用)
テスト内容

テスト車は、2WD 2台と4WD 2台の計4台とした。
2つのテスト(登坂とブレーキ性能)を圧雪路で検証した。
※圧雪路とは、雪が踏み固められた状態の路面
※各車、新品のスタッドレスタイヤを装着

テスト1 上り坂(勾配9%と勾配20%)を上りきれるか?

テスト2 平坦路と下り坂(勾配9%)で、時速40kmから急ブレーキをかけ、制動距離を計測(ABS作動)

テスト結果

テスト1 上り坂(勾配9%と勾配20%)を上りきれるか?

勾配9%の緩やかな坂道は、4台とも上りきれた。
勾配20%の急勾配の坂道では、4WDの2台が安定して上りきれたのに対して、2WDの2台はスタッドレスタイヤを装着していても坂道の途中でスリップして上りきることができなかった。

テスト2 平坦路と下り坂(勾配9%)で、時速40kmから急ブレーキをかけ、制動距離を計測(ABS作動)

平坦路の制動距離は、2WDと4WDのいずれの車も制動距離が20m~22mと、大きな差はなかった。勾配9%の下り坂の制動距離は、2WDの2台は約29m~33mで停止できたのに対し、4WDの2台は約35m~40mと、2WDより長くなった。また、車両重量が最も重かったランドクルーザープラドの下り坂の制動距離は、平坦路に比べて約2倍長くなった。

まとめ

4WDの車は坂道の上りも下りも万能に走れると思われがちです。
しかし、4WDの車であっても制動距離が短くなることはありません。
特に車両重量が重くなるぶん、下り坂で制動距離が長くなることがあります。
速度を抑えて急な操作を避けるなど、雪道では慎重に走行しましょう。