秋の車内温度(JAFユーザーテスト)

快適なすごしやすい天候でも、車内は“危険温度”

実施日:2006年10月17日、場所:彩湖・道満グリーンパーク駐車場(埼玉県戸田市)

当日の午前10時の気温は22.7度、湿度は55%。雲の切れ間から日が差す天候で、暑くもなくすごしやすいやや雲が多い天候でした。この時の車内温度は37.5度、ダッシュボードは52.3度を示していました。
この後、次第に雲が少なくなり青空が広がりはじめると気温も上がり始め、午後1時には気温が26.8度まで上昇。その時の湿度は44%と低めで、それほど暑くなく比較的すごしやすい状況でした。この時の車内温度は47.9度、ダッシュボードは65.1度と高温を示し、エアコンを使用した車両の車内温度は、32.8度、ダッシュボードは40.2度でした。また、この時間帯に、エアコンを使用して車内温度を適温(25度程度)にした後にエンジンを停止、締め切った状態で放置した約1時間後の車内温度は、50度以上(51.3度)に達しており、エアコンを使用していない車両とほとんど同じ温度まで上昇しました。

上記のテスト結果から、秋などの比較的すごしやすい天候でも、日が差すと車内温度は上昇し、50度以上にもなることがわかりました(このテストの車内温度最高値は51.7度)。また、エアコンを使用して快適な車内温度であっても、直接、太陽光があたる状況でエンジンを停止した後は、車内温度が短い時間で上昇することが確認できました。

これらのことから、秋などの比較的すごしやすい時期でも車内に幼い子どもを残こすことは大変危険であることがわかりました。たとえ数分であっても、車内に幼い子どもを残すことは絶対にしないように心がけてください。

夏(7月)のテストと同じ場所、同じ位置で行いました。

前回7月のテストと同じ場所、同じ位置で行いました。

日があたる締め切った車内は、秋でも“危険温度”に

日があたる締め切った車内は、秋でも“危険温度”に
ダッシュボードにおいた缶入り炭酸飲料の中身が噴き出した後の様子。 高温になる車内(特にダッシュボード)には、炭酸飲料やプラスチック製品などは放置しないようにしましょう。
ダッシュボードにおいた缶入り炭酸飲料の中身が噴き出した後の様子。

↑プルタブの開き方に注目! 普通に開封すると、タブは缶の中に折り込まれますが、
この缶は外側にめくれ上がっています。
高温の車内に放置した缶の内圧が上がり破裂したためです。

車内温度40度を体験――20分後、全身から汗が

10分後、汗が流れるように出て全身汗だくに

車内温度40度を体験しました。始めは汗がにじみ出てくる程度で、大人なら我慢できる範囲でしたが、10分程度経過すると汗が流れ出るように出て全身汗だくに。20分が限界でした。幼い子どもが、とても耐えられる状況でないことは言うまでもありません。

秋(10月)のテストデータ

秋(11月)のテストデータ

※データは「JAFユーザーテスト」の結果です。実験結果は条件によって異なることがあります。