JAFユーザーテスト

車内の環境(車内温度/紫外線/空調)ドライブ中で、空調は「内気循環」「外気導入」どちらがいいの?

テスト実施日・諸条件

実 施 日 2019年4月3日(水)
テスト場所 東京都内の高速道路、郊外・山道、市街地
テスト背景 排ガスや花粉を嫌い、車の空調を内気循環にするドライバーもいるが、そのままで問題ないかを内気循環と外気導入に分け、車内環境について検証した。
テスト内容 同じ車種を2台用意して内気循環と外気導入に分け、高速道路、郊外・山道、市街地を各1時間ほど走行した。車にはそれぞれ4人乗車し、走行中の二酸化炭素(CO2)、酸素濃度(O2)など車内の空気の質と花粉の量を測定した。
※車両のエアコンフィルターは新品に交換
※テスト中は窓を全閉とし、乗降はなし
二酸化炭素(CO2)や一酸化炭素(CO)、粉じん、温度、湿度、気流が測定できる計測器をそれぞれの車に設置し計測。
花粉の量については車内にプレパラートを置き、付着した花粉の量を調べた。

テスト結果
高速道路
高速道路では、内気循環で走行した車の二酸化炭素濃度が最大で4,520ppmとなった。また、外気導入で走行した車においては、トンネル内で走行していると、排ガスの影響もあり一時的にCO2やCOの数値が高くなることもあった。

郊外・山道
郊外・山道では、内気循環で走行した車のCO2の濃度が最大で4,730ppmとなった。

市街地
市街地では、内気循環で走行した車のCO2の濃度が最大で6,770ppmとなり、外気と比べて約5.5倍の数値となった。


結果は、外気導入でCO2の濃度は常に1,000ppm前後であったが、内気循環では最大で6,770ppm(市街地)となった。 一方、O2の濃度もCO2ほど差はなかったが、内気循環の方が最大1%近く低下した。
また、乗車した人の中には、眠気や軽い頭痛を感じる人がいた。花粉の量については花粉を確認することができたが、わずかな量しか確認することができなかった。最近のエアコンフィルターはある程度花粉を除去できるため、外気導入でも花粉を心配する必要はあまりなく、衣類に付着した花粉や乗降時に車内に付着した花粉を除去した方が重要だと思われる。
まとめ 交通環境や天気など状況に応じて、内気循環と外気導入を切り替えると良いが、東北大学大学院医工学教授の永富良一氏は「いくつかの研究報告によるとCO2の濃度が3,000ppmを超えると、疲労感の増加や注意力の低下、さらに、眠気や頭痛を訴える人が増加します。短時間では問題がないという結果もあるので一概には言えませんが、CO2が増えるほど影響が大きくなるのは明らかなので、運転中はできるだけ外気導入にするか、最低でも1時間に1回は換気するといいでしょう。」という。また、トンネル内の走行や前方を走行する車の排ガスなどが気になるときは内気循環に切り替えると良い。
※結果は道路状況や天候、車の車種などにより変わることがあります。
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