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冬至が近づき、どんどん日が暮れるのが早くなっていますね。あなたは夕暮れの時間帯を「まだ明るいなぁ」と感じますか? それとも「そろそろ暗くなってきたぞ」と感じますか? ひとくちに夕暮れといっても明るさ、人間の感覚もさまざまです。実際のところ、薄暮といわれる時間帯の明るさはどのくらいなのでしょうか? 照度計で計ってみました!

こうやって実験しました!

計測は11月4日〜5日にかけて、ドライバーが明るさを感じる環境に近い場所で計測するために、東京都港区内の歩道橋上にて実施。照度計を使い、日没30分前の16:14から日没15分後の16:59までの天空照度を1分おきに計測しました。11月4日の天気は晴れ。南中時※(11:25)は73,600lxでした。
※南中時とは、太陽がちょうど真南にくる時間のこと。
歩道橋の写真

気になる実験結果は?!

照度グラフ晴天
実験結果をグラフにしてみたものが上の図です。時間の経過とともに、徐々に照度が下がり、暗くなっていきます。とはいえ、このグラフだけではいまいちピンときませんよね。ここからは明るさの具体例を挙げながら、詳しく結果を見ていきたいと思います。

まずは、計測を始めた日没30分前に、2,090lxを記録しています。南中時からはずいぶん下がってしまいますが、JIS照度基準では2,000lxは工場では「超精密な視作業」に求められる明るさなので、まだまだ明るいといえますね。 これが徐々に落ちていき、読書に必要とされる750lx※を切るのが日没の8分前。日没時点では晴天だけあって368lxありますが、3分後には250lxまで下がります。学校の教室やリビングなど、一般的な屋内の推奨照度が300lx※なので、まだ明るさが残っているように感じても、実はもう屋内より屋外の方が暗い環境になってしまっていることがわかります。
JIS照度基準による

晴天時と曇天時の照度の違いは?

  
さて、11月5日(2日目)は曇り。11月4日の日照時間が9.8時間だったのに対して、この日の日照時間はたったの0.2時間に。この日も天空照度も計測し、前日と比較してみました。この日の南中時(11:24)は30,200lxでした。
照度グラフ曇天
前日と同じように計測を開始すると、開始の時点(16:13)で1,130lx。すでに晴天時のほぼ半分で、「超精密な視作業」に求められる照度基準に達していません。そして、日没の20分前には早くも750lx(前日の日の入り8分前)を切ってしまい、日没8分前には前日の日没時点とほぼ同等になってしまいました。そして、日没時の天空照度は156lxに。これは晴天時の日没7分後に相当します。

晴天でも曇天でも、徐々に暗くなっていくせいか、暗くなってきたという自覚が乏しくなりがちで、日没のタイミングが明るさだけでは分かりづらいことを実感しました。
コラム1
光に関する単位は『ルクス』のほかにも、『ガンデラ』『ルーメン』があります。
『ルーメン』はLED照明の明るさの表記で使われているので、聞いたことがある方も多いかもしれませんね。 「『ルクス』って、あまりなじみがないなぁ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、この『ルクス』、実は日常生活でとっても役に立つ単位。家族で過ごす居間なら150〜300lx、じっくり読書するなら300〜750lxなど、場所・場面に最適な『ルクス』があるのです。JIS(日本工業規格)が細かく推奨照度を規定しているので、これを機に「適光適所」にこだわってみてはいかがでしょうか?
   

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