先進のテクノロジー満載!最新の自動車ライト事情明るくて安全でエコなLED(JAF Safety Light)

みなさん、「LED」ってご存知でしょうか?
「Light Emitting Diode」の略で、最近の「白くて明るい!」と感じる自動車のヘッドランプには、このLEDが使用されたものが増えてきています。
明るくて、安全で、エコなライトとして注目が高まっているLEDですが、今回はそんなLEDを含めた、最新の自動車ライト事情についてご紹介します。

LEDは、なぜ明るくて安全なの?

ハロゲン球などと違い、電気を直接光だけに変えているからです。

LEDヘッドランプ

LEDヘッドランプには「高輝度発光ダイオード」が使われていて、点灯してから明るくなるまでに時間がかからないという特性があります。また、従来のハロゲンランプと比べると白く自然に近い明るさで、ライトの照射角も調整できるため、視認性が高くなります。車のまわりを明るく照らし、歩行者や路面が良く見えるようになるため、安全・安心にもつながりますね。

LEDは、なぜエコなの?

熱放射しないから消費電力が少なく、しかも耐久性が高いんです。

LEDヘッドランプは消費電力が少ないうえ、ライトの寿命が長いのです。ランプメーカーによって異なりますが、およそ10,000時間を越える長寿命といわれています。しかも、特別な手入れをしなくても長時間明るさを維持しやすく、なんと消費電力はハロゲンバルブにくらべ、1/3以下です。これなら走行中にライトが切れてしまうこともないし、バッテリーにもやさしいため、エコなライトといえますね。

LEDがエコな理由!!

ハイビームでも眩しくないライトがあるって本当?

ADBという機能を使えば、眩しさを抑えることができます。

夜間はハイビームが安全なことはわかっているけど、対向車の眩しさを考えて、下向きライトのまま走行してしまう。そんな経験はありませんか?
そんなお悩みを解決してくれる技術が、いま普及しつつあります。
それは「配光可変ヘッドランプ(ADB)」という技術。ハイビームのままで走行中に、前走車や対向車にとって眩しい部分だけ、自動的に光を抑えてくれる機能です。
夜のドライブを、より安全で快適にしてくれる、先進のライト技術ですね。

JAFがADBについて実験した映像はこちら!⇒ JAFユーザーテスト【ADB(廃坑可変ヘッドランプ)の効果】

LEDランプはヘッドライト以外でも使われているの?

明るくエコなLEDランプを、ヘッドライト以外で使わない手はありません。

LEDはヘッドランプに限らず、車の色々なところで利用されています。フロントのポジションランプやリアのコンビネーションランプ、よく見ると室内灯のあちこちにも。
明るく、長寿命で、視認性が高いことに加え、LEDには色の再現性が高いというメリットがあります。
LEDチップ上の蛍光体を変えることでさまざまな色を表現できるため、デザイン性に富んでおり、クルマをスタイリッシュに彩ることができるのです。今後はますます、LEDがあちこちに装着されたクルマが増えていくかもしれませんね。

白色光説明

流れるウインカーってなにが流れるの?

光が流れるから、よく見えてわかりやすいんです。

みなさんは、「流れるように光るウインカー」を見たことありませんか?最近、おもに一部の高級車に採用されているシーケンシャルウインカーと呼ばれるこの機能にも、LEDが利用されています。LEDはひとつひとつが小型で、その光源をいくつも並べることで明るさを確保しています。そのため、並べ方を変えることでさまざまなデザインにできるんです。シーケンシャルウインカーは、小さく並んだLEDの発光タイミングをずらすことで、あの流れる光り方を表現しています。デザイン性に優れ、視認性も良いため、今後は多くの車種に採用されていくかもしれませんね。

流れるウインカーにも、LEDが利用されています!

LEDヘッドランプのほかに、レーザーヘッドランプまで開発されたって本当?

交通安全を願う明るさへの追求は、止りません。

ヘッドランプ

レーザー光線と聞いて、SF映画を思い出す人も多いのではないでしょうか?照射したものを消し去ってしまうあのレーザー……ではなく、最先端の安全技術として、レーザーを使用したヘッドランプの開発が進んでいるのです。日本の保安基準では、ハイビームの照射距離は100mと定められていますが、ドイツの自動車メーカーBMW社が採用したレーザーヘッドランプは、なんと600m先まで照らすことができると発表されています。LEDランプと比べ照射距離が2倍、明るさで5倍という性能を実現しつつ、さらにきめ細かい配光制御の実現も期待できるといわれています。また、レーザーヘッドランプはこれまでの技術を応用し、道路上に車の進行方向を示すサインを投映するなど,他の車や歩行者と光でコミュニケーションをとることで,事故を未然に防ぐ機能の実現も可能としています。ひたすらに安全を追い求めるヘッドランプは、さらに進化しつづけているのですね。

まとめ

いかがでしたか?今回はヘッドランプの最新技術を紹介しましたが、特にここ近年の進化は驚くほどですね。今後もヘッドライトの技術は急速に進化し、夜でも広い視界で歩行者や他のドライバーにもやさしい配光となり、安全で快適なクルマ社会の実現をしていくでしょう。そしてヘッドライトは周囲を明るく照らすだけではなく自分の存在をアピールする役割もあるので、周りが暗くなる前に早めの点灯を心掛けましょう。