バイクの音を楽しむ『名車図鑑』18:Kawasaki Z400FX

Z400FXオーナーのバイクストーリー

「嬉しくて毎日眺めてますよ。もう、どこに行くにもこれですね。週に1回は音を聞きたくなるし、音を聞くと走り出したくなる」

カワサキ特有の男らしいスタイリング。滅多に見られない、純正部品で固めたZ400FXが目の前にあり、まるでタイムスリップしたかのように美しい外装を保っている。

「高校時代からの憧れのバイクなんです。ずっと一度は乗ってみたいと思っていて、どうしても欲しくなったので個人売買のオークションで現物も見ないで買いました。バリバリに改造されていたのですが純正部品を買っては少しずつ交換して、販売当時の状態にここまで近づけたんです」

高校時代には弟分のZ250に乗っていた。400に乗りたい気持ちは当時からあったが、車検が高い上に本体もプレミア価格で高校生には手が届かず、諦めざるをえなかったそうだ。それでも、いつか乗りたいとずっと願っていた。

「より綺麗だったり新しかったりする部品が見つかれば、買って交換です。とにかく当時の新品の状態に近づけたくて。今はほぼ純正の状態なので、最近はもっぱら維持の為に手をかけています。それでもまだ気に入らないところはありますね。例えばキャリパーのネジ。当時の番号が入ったものにしたいんですけど、なかなか手に入らないです。ネジ欲しさにキャリパーを買おうかと考えたこともあるけど、それはやりすぎかな…」

Zを探し始めてから、純正にするまで。そんな奮闘記をブログに記しはじめて、もう4、5年になる。手に入れてからは2、3年かけてここまでの状態にした。

「だからといって展示するつもりはなく、ガンガン乗りたいと思っています。普段は街乗りで、たまに近場にツーリング。でもコーナーを攻めるバイクでもないので、ゆっくり直線での走りを楽しむ感じです。重たいし、遅いし」

それでも「鉄」って感じがいいんですよね、と屈託なく笑うオーナー。その笑顔はまるで17歳の少年のように、純粋なものだった。

コーションステッカー付きのタンク

ダブルRの象徴 フロントWディスクブレーキ

当時のコーションステッカーが貼られたままのタンクは手に入れるのに苦労したパーツの一つ。時代によってステッカーの書体も変わるのだとか。

貴重な純正新品フロントフェンダー

ダブルRの象徴 フロントWディスクブレーキ

手に入れるのに2~3年かかったという新品の純正フロントフェンダー。中古品やリプロ品を経て、ようやく満足いくものに辿り着いた。

ゴールドのロゴ入りシート

ダブルRの象徴 フロントWディスクブレーキ

ゴールドのKawasakiロゴが入ったシートはE3の純正品。こちらも一度は純正と似たようなものを張っていたが気に入らず、苦労して本物を入手した。

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ハイレゾとは、ハイレゾリューション(高解像度)のことです。ハイレゾは、CDでは入りきらなかった多くの情報量を持ち、レコーディング現場の空気感や、ライブの臨場感を体感することができます。

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Kawasaki Z400FX
Kawasaki Z400FX

エンジン形式:空冷4ストロークDOHC直列4気筒

総排気量:398㎠

全長×全幅×全高:2100mm×785mm×1125mm

車体重量:189kg

最大出力:43ps

最大トルク:3.5kg-m

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