FIAと世界のモータースポーツ

国連の自動車版“FIA”(国際自動車連盟)

FIAロゴ
1894年に開催された史上初のロードレースを機に、フランス自動車クラブが結成されました。その後ヨーロッパやアメリカで続々と同様の団体が誕生し、1900年以前に自動車先進国ではナショナルスポーツオーソリティー(ASN=Authority Sport Nationale)の結成が終了していました。1900年には国際レースが開催されていたこともあり、共通のルール作りの必要性から、各国の自動車クラブの国際機構が1904年に創立されました。このAIACR(Association Internationale des Automobile Clubs Reconnus)は第2次世界大戦直後まで活動しましたが、1946年発展的解消し、FIAとなりました。
 FIAはFederation Internationale del' Automobileの略称で、国際自動車連盟と言います。いわば国連の自動車版で、従ってモータースポーツに関しての様々な国際ルールはこのFIAで決定されるわけです。このFIAのモータースポーツ部門は一時期はFISA=国際自動車スポーツ連盟と呼ばれていましたが、1993年からFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)と名称を変更しています。JAFをはじめ世界118ヶ国('04年4月)がこのFIAのモータースポーツ部門に加盟しています。ですからJAFは国際自動車連盟(FIA)によって公認された我が国のモータースポーツ統括団体(各国1団体)として諸規則の判定、管理、競技会の公認、車両の公認など、日本国内のモータースポーツに関する統轄業務と国際関係業務を行っています。

アメリカでは独自のモータースポーツ組織が発展

 FIAと各ASNとの関係は、同じくモータースポーツを扱い、またその中で各種のカテゴリーを統括するという点でIOC(国際オリンピック委員会)と各国のNOC(ナショナルオリンピック委員会)の関係を思い浮かべると分かりやすいでしょう。JAFの役割はJOC(日本オリンピック委員会)に通じるものがあります。
 FIAは世界のASN集合体で、アメリカもACCUS(Automobile Competition Committee for the United States =アメリカ自動車競技委員会)がASNとしてFIAに加盟しています。またアメリカのモータースポーツはACCUSの下にUSAC(1956設立、インディーカーレースを開催)、NASCAR(1948年設立、ストックカーレースを開催)、SCCA(1944年設立、スポーツカーロードレースを開催)、PSCR[旧名IMSA](1969年設立、プロフェッショナルGTなどを開催)、NHRA(ドラッグレースを開催)、CART(チャンプカーによるシリーズ戦を開催)の独立した組織があり、各々のカテゴリーの拡張を図っています。それはあたかもアメリカ合衆国と各州との関係を彷彿とさせますが、各団体がFIAのルールに準拠したうえでアメリカ国内のルールで各種レースを開催しています。

 FIAの組織図 & FIAと世界のモータースポーツ団体 


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