会長メッセージ

JAFは、自動車業界をはじめとする皆様からのご理解、ご協力をいただき、会員数が昨年11月末現在で、前年同期に比べ約21万名増加し、2040万1千名に達しました。これからも皆様のご支援に応えるべく、会員満足度のさらなる向上と、モビリティ社会が抱える問題に対して、今年もさまざまな施策を積極的に実行してまいります。

JAFでは、自動車を取り巻く環境変化に対応し、モビリティユーザーの皆様のご期待にお応えするため、対話と共創によりつねに変化し続け、安心安全な地域社会を支えることをめざして事業を進めています。

ロードサービスでは、昨年8月より、電気自動車(EV)を運転中に電池切れしてしまったお客さまからの救援要請に際し、その場で充電する「EV充電サービス」を東京都、神奈川県、愛知県、大阪府で試験運用を開始しました。これは、JAFのバン型サービスカーに充電可能な機材を新たに搭載し、電欠現場で安全処置をしたうえで応急的に急速充電するものです。

また、昨年12月より、クルマのトラブルで救援要請いただく際、電話が難しい場合やJAFアプリをダウンロードされていない方もシームレスで簡単にJAFを要請いただくため、新設された専用サイトで受けつける新サービスの提供を開始しました。

社会貢献活動では、昨年7月14日から降り始めた記録的な大雨の影響で、秋田市中心部で大規模な水害が発生した際、被災車両搬送のため、先発隊として東北各支部から応援を派遣、その後、全国各支部から特別支援隊を派遣しました。16日から24日までに冠水車両に関する救援要請が1,000件を超え、ピーク時は総勢53名の隊員とレッカー車48台が作業にあたり、24日までに627件の搬送作業を実施しました。JAFでは、被災されたお客様からの救援要請に的確に対応できるよう、防災訓練等にも積極的に参加し迅速に救援活動をおこなえる体制を整えています。

また、信号機のない横断歩道での歩行者保護についての調査は今年度で8回目となりました。
今回の調査では、停止率が45.1%となり、調査開始から過去最高となりました。しかしながら、いまだ半数以上のクルマが停止しない現状があり、引き続き関係機関と連携し啓発活動を進めてまいります。

会員サービスでは、会員の皆様の日常でご利用いただける優待施設の充実や観光スポット等をめぐるドライブスタンプラリー、イベントの実施などさまざまな生活シーンで楽しめるコンテンツの拡充を進めています。

昨年は、全国各地で多くのモータースポーツイベントが開催されました。JAFでは、トップカテゴリーの競技はもとより、モータースポーツ初心者でも気軽に楽しめるオートテストまで、全国各地でのJAF公認競技会の開催を支援しました。今後も各地域のモータースポーツクラブと連携し、より一層の活性化をはかってまいります。

JAFは、これからも多様化する個人のライフスタイルや社会環境の変化に対応すべく、「対話と共創」をテーマに、さまざまな事業活動に取り組んでまいりますので、本年も一層のご支援を賜わりますようお願い申し上げます。

一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)

会長  坂口 正芳さかぐち  まさよし