JAF NEWS RELEASE
本部広報2003-02
平成15年1月20日


ETCの認知率は95%。しかし利用者は2%止まり
〜2002年JAFアンケート調査で判明〜



 JAF(社団法人 日本自動車連盟)では例年、自動車ユーザーを対象とした様々なアンケート調査を行っているが、このたび昨年秋実施した自家用乗用車ユーザーを対象としたJAFアンケート調査(自動車ユーザー意識)を取り纏めた。

 今回の調査では、全国のJAF会員から3,400人を対象に、ETC(自動料金支払いシステム)、高速道路における施設やサービス、地球環境問題、後席シートベルト、ASV(先進安全自動車)に関するドライブ時の安全対策やドライバー支援装置・システムの必要性などについて意見を求めた。その結果1,461人より回答が寄せられた。

 主な調査結果の要約は以下の通り。

1.[ETC(自動料金支払いシステム)について]、
●ETCの認知度は95.0%で、すでに「ETCを利用している」人は2.1%だった。
●ETCがどんなシステムかを知っている人で、「今後、ETCを利用したい」という利用意向者は31.1%。
●ETCの利便性については、81.7%の人が「料金所を止まらずに通れる」ことを最大のポイントと考え、以下「ETCレーンでは渋滞が少ない」(49.4%)と続く。
●2002年7月よりETCの前払い割引制度が適用されたことによって、「ETCの利用を検討したい」と回答した人は5.0%にとどまった。

2.[高速道路における施設やサービスについて]、
●自由回答によって、改善を要すると思われる点(ただし、通行料金の問題は除く)をたずねたところ、『トイレ』(「清掃の徹底」が34.8%、「トイレの数が少ない」が24.2%」)、『各種案内情報』(「案内がわかりくい」が45.0%、「早く、詳しく、正確な情報」が24.2%)、『レストラン』(『営業時間を長く」が29.2%、「食事がまずい」が26.5%」)、『各種施設・設備の改善』などの意見があった。

3.[地球環境問題について]、
●地球環境問題の必要性については、「地球の将来や子供達のためにも早急な対策をすべき」という意見が6割(59.9%)を占め、これに対し「必要なことではある が、経済的への影響も考慮し段階的に進めるべき」という意見は35.5%。

4.[後席シートベルトについて]、
●後席に同乗した際のシートベルト着用状況についてたずねたところ、一般道路の着用は18.1%(「常に着用している」+「大体着用している」)。高速道路の着用は28.9%(同上)と回答している。
(参考)2002年警察庁/JAF合同調査によると、後席の一般道路着用率は6.7%で、高速道路着用率は9.3%、であった。
●後席シートベルトを着用しない理由では、「前席と比べ装着しづらいから」(42.2%)、「窮屈だから」(37.3%)、「シートベルトをするのが面倒」、「違反点数が付かないから」などをあげている。
●後席シートベルト着用率の向上策について、自由回答を求めたところ、最も多かったのは、「義務・罰則を伴う法制度の改正」(33.5%)があげられ、次いで「後席シートベルトを着用しやすいようにする」(11.6%)、「非着用時の具体的危険性をPRする」(8.6%)と続く。

5.[ASV(先進安全自動車)における事故回避支援装置・システムに関するドライブ時の安全対策について]、
●過去1年間、運転中の「ひやり」体験を23のシーンに分類し、それぞれの体験の有無と、それに関連性のある事故回避のためのドライバー支援装置・システムの必要性などについてたずねた。その結果を類型化してみると以下の通りとなった。

A)ひやり体験も多く、必要性の度合いも高いドライバー支援装置・システム(必要性の度合いの高い順に列記)
(1)運転視界・視認性向上支援システム
(2)夜間前方歩行者情報提供装置
(3)前方障害物衝突防止支援(車載)システム
(4)横断歩道歩行者衝突防止支援システム
(5)車両死角部障害物衝突防止情報提供装置
(6)居眠り防止警報装置
(7)二輪車存在情報提供装置

B)ひやり体験は多いが、必要性の度合いは低いドライバー支援装置・システム(同)
(1)路面情報活用車間保持等支援システム
(2)一時停止支援システム
(3)出会い頭衝突防止情報提供装置
(4)右折衝突防止情報提供装置

C)ひやり体験は少ないが、必要性の度合いは高いドライバー支援装置・システム(同)
(1)車両危険状態警報システム
(2)配光可変型前照灯
(3)前方障害物衝突防止支援(路側)システム
(4)後側方・側方情報提供装置
(5)被追突予知むちうち傷害軽減システム
(6)全座席シートベルト着用勧告装置

D)ひやり体験も少なく、必要性の度合いも低いドライバー支援装置・システム(同)
(1)緊急制動情報提供装置
(2)カーブ進入危険速度防止支援システム
(3)ブレーキ併用式車間距離制御機能付定速走行装置
(4)車線逸脱防止支援システム
(5)自動車電話安全対応システム
(6)車線維持支援装置

●その他にも必要と思われる事故回避のためのドライバー支援装置・システムについて、自由回答を求めたところ209件の回答があった。

その結果、上位5項目は以下のとおり。
(1)「スピードの出しすぎを制御する装置」18件(8.6%)
(2)「アルコールに反応すると、車が始動しない装置」16件(7.6%)
(3)「車間距離を一定に保ち、接近しすぎを警告する装置」13件(6.2%)
(4)「雨滴防止バックミラー等のように、降雨時の視認性を確保する装置」9件(4.3%)
(5)「前方の道路状況(事故・混雑・工事等)を予め知らせてくれる装置」9件(4.3%) 等であった。