総合職先輩インタビュー:和田隆正(ロードサービス管理)

和田隆正(ロードサービス管理)

ロードサービス管理

中部本部 ロードサービス部 管理課

Takamasa Wada
和田 隆正
(2011年入社)

愛知支部人事係の勤務を経て、中部本部ロードサービス部に異動。現在は管理課でJAF指定工場の車両・人員などの管理業務を担当。

ハンディキャップはハンディキャップにはならない やる気さえあれば、いくらでもやっていける職場です

和田隆正(ロードサービス管理)

私の場合、小さい頃の病気の後遺症が原因で下半身が不自由になったんです。学生時代は介助犬を連れて通っていたこともありました。でも、もともと車は好きで、大学も車椅子が載せられるようにした車で通学していました。大学では交通科学科という自動車や航空機、鉄道などの交通機械に関したことを学ぶ学科にいたんです。例えば「飛行機はどうして飛ぶのか」「なぜ船は浮くのか」といった理論だったり、自動車ならエンジンの構造や仕組みといったことを学んでいました。
だから就職活動の時も、それまでに学んだ知識を活かせる職場がいいなと思って、自然と自動車関係の会社を探していたんです。ただ、私が就職活動をした頃は多くの就職浪人が出ていまして、特に自動車関連業界への就職は非常に厳しい時期だったんです。大学時代の友人も就職できず大学院に行ったり、そのまま専門学校に入り直す人もいましたし、就職できても第2、第3希望の会社だったり、志望通りの会社に就職できた人は少なかったんですよ。

そんな就職には大変な時期でしたから、いろいろな会社を回りましたし、会社説明会にもいくつも行ったりしたんです。ただ、その時、気にしていたことがあって……就職先を探す時、「給料がいくら?」とか「福利厚生の充実具合」を見て決める、という人も多いと思うんです。それも大事だとは思うんですが、私の場合は「会社の風土」というんでしょうか、「会社の雰囲気はどんな感じか?」を一番気にしていました。

和田隆正(ロードサービス管理)

つまり「自分が生き生きできるのはどこだろう?」ということを考えていたんですね。もちろん会社概要や規模なども見ましたけど、どちらかといえば、「その会社の雰囲気」を重視して見て回りました。そんな中でJAFの説明会にも行ったんです。
どこの会社も同じだと思うんですけど、最初に会う人、最初に目にするのは人事の人だと思うんです。JAFもそうだったんですが、当時の人事の人たちは皆さん、明るい人だったんです。また当時の人事の部長が、私の自宅の近所に住んでいて、私のことを知っていてくださったんですね。そういった縁で私を知っている人もいるし、非常に楽しい人たちもいる。それで「ぜひJAFで仕事をしてみたい」と感じたんです。
その時に感じた印象は実際に入社しても変わらなかったですね。最初に入ったJAFコールセンターの直属の上司にも、非常にお世話になりましたし、楽しくやらせていただけました。その意味では会社説明会で受けた印象とは変わらずに、やっていけました。

知っていたつもりだけど……こんなに大変とは思わなかった(笑)

和田隆正(ロードサービス管理)

現在はJAFの指定工場の管理業務を担当しています。具体的には、どの工場にはどんな車両があって、どんな人がいて、どれだけ稼働して……というようなことを管理するんですね。JAF職員と同じようにJAF指定工場の人にも勤務表があるので、その勤務表の管理をするんです。あとはロードサービス隊員が出動した救援事案に関する事務処理なども任されています。……といっても、配属されてまだ1年未満なので、まだまだ勉強中の毎日です。

私が最初に配属されたのはロードサービスのコールセンターで、その次に配属されたのが愛知支部の人事係でした。人事では各部署でどういった業務があるのかも把握しないといけないので、当然、「ロードサービス部の管理課が、JAF指定工場さんとやりとりする」ということくらいなら、知っていたんです。でも、浅くしか知らなかったんですね。

和田隆正(ロードサービス管理)

実際にロードサービス部の管理課に配属されて仕事を始めてみると、やっぱり分かっていなかったこともたくさんあって、これほど頻繁に電話対応を行っていることに驚きました(笑)。
他にも……例えば、今まで人事の仕事で書類の提出をお願いした時、社内の職員だったら、基本的には期日内で出していただけるし、遅れていても、言えばすぐに送ってくれたんです。でも外部の指定工場の方だと、期日に出てこないことも少なくない(笑)。そもそも、こちらの要望が伝わっていなかったり、電話をしても「忙しいんだ!」と一蹴されてしまったり……。
やっぱり「社内と社外の方とは、ここまで違うものなんだな。こういったやりとり一つとっても大変なことがあるんだな……」と実感しました。

いろいろな人と接するからこそ感じられる“やりがい”

和田隆正(ロードサービス管理)

今までやっていた人事は、JAFという組織を屋台骨のように支える仕事だったのですが、社内の人間としか繋がっていなかったんです。JAF職員以外の人とは接する機会はなくて、今の管理課に来て初めて社外の人と頻繁に接するようになったんです。
社外の人とのやりとりが増えたことで、やっぱりアプローチといいますか、コミュニケーションには工夫をするようになりました。例えば「この工場の人は電話はあまり好きじゃないんだ、だったらメールやFAXで連絡しよう」とか「こっちの人はメールとかFAXだと冷たく感じられるようなので、電話での連絡のほうがいいな」とか、相手に合わせた対応をするように心がけています。
言葉使いだけでなく、電話口で(先方が忙しそうだな)と感じたら「後ほど、お時間ができたときに折り返しお電話いただけますか?」と相手の気持ちや状況を汲んで、臨機応変に対応を変えるようなことは考えるようになりました。人事の時はさまざまな人とやりとりすること自体が少なかったので、自分の中でもやりがいに感じる部分が増えていますね。

和田隆正(ロードサービス管理)

JAF指定工場は中部エリアだけでも数多くあって、私が担当しているのは、その半分程度でしかないんです。今後はもっと他の地域ともやりとりすることも増えるので、もっと多くの人とやりとりできるのも楽しみですね。
ただ、まだ電話でしかやりとりができていない方がほとんどなんです。そうした人たちの中には直接会ってみないとどんな人間か分からない、と思われている方もいると思うんですよ。実際、愛知支部には社外の方も尋ねられてこられますし、JAF指定工場の方が集まる会議といった場もあるので、今後はそういったところでも取引先の方々と対面でご挨拶して、コミュニケーションをより深めていきたいですね。

怖がることなく、まずは扉を叩いてほしい

和田隆正(ロードサービス管理)

最近、休日は鈴鹿サーキットの国際コースで走ったりしているんです。もともと車椅子のサイクリングをやっていたんですが、そのサークルの人たちに車好きの人も多かったんですね。それがきっかけで、その人たちとサーキットを走るようになりました。また車椅子ソフトボールも始めました。ソフトボールは選手同士のぶつかり合いはないので、バスケットボールなどに比べれば、まだ激しくはないのですが、それでもかなり体力は使います。だから、ジムにも通うようになりました。充実した休日を過ごせていますね。
私の先輩でもパラリンピックに出場された方がいて、申請すればある程度の期間の休みも取らせてもらえますし、勤務以外の活動に関しても理解ある会社だと思います。

和田隆正(ロードサービス管理)

車椅子で生活していても、JAFに入ってから「困ったと感じたことはない」というのが本音なんです。
愛知支部の建物はエレベーターもあるので、フロア間の移動も問題ないですし、外だとトイレで困ることも多いんですが、愛知支部は車椅子用トイレも設置されたので、特に支障はないんです。仕事をする範囲内であれば、基本的にはバリアフリーですし、多少段差や邪魔なものがある場所でも、「ちょっと上げてください」と言えば、職員の皆さんは快く手伝ってくれます。
もちろん、仕事の面でもいろいろ助けていただいています。今の管理課の仕事も「まず、このシステムはどうログインするんだ?」とか、まったく知識がない状態で入って、それでもやっていけていますので(笑)。周りの先輩は聞けばいくらでも答えてくれますし、聞かなくても心配して覗き込んで見てくれますし(笑)。今の管理課では、ものすごくアットホームな感じで仕事を進めさせていただいています。

会社に限らず、新しい場所に入る前は「自分でもやっていけるだろうか?」「全然わからないことばかりだけど大丈夫だろうか?」と、どうしても不安になることもあると思うんですよ。
でも、JAFの職員は優しい人が多くて、仮に車のことを知らなくても、聞けばきちんと教えてくれる先輩がたくさんいます。実際に見ないと分からないところもあるので、会社見学に来ていただくのもいいと思います。何も怖がることなくまずは扉を叩いてほしい、怖がらずに飛び込んできていただきたいですね。
障害の有無に関係なく、普通にオープンにやっていける会社なので、理解してもらえる、協力してもらえる風土はあります。だから、「本人のやる気さえあれば、いくらでも仕事ができる」と思います。

<2018年3月掲載>

ロードサービス部 管理課の業務

ロードサービス隊員の業務管理

ロードサービス隊員が出動した救援案件の詳細、車両の使用状況の管理などロードサービス隊員の活動をフォローします。

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