お客様の声
〜JAF ストーリー〜

97

2013年11月号

スタック

チミケップ湖

お客様
東海林美穂さん(49) - 北海道

東海林美穂さんは、今年の3月20日にチミケップ湖にドライブに出かけた。

「私、懸賞運とくじ運だけはいいので、ラッキーなことが3回くらいあって、ちょっとルンルン気分になっちゃって、よく行くチミケップ湖に遊びにいったんです」

3回くらいあったラッキーなことというのは……。

「えーとね……あのぉ、除菌スプレーが当たったのと、あとなんだったかなぁ。あとは思い出せないけど……」

とにかく、その日、チミケップ湖に行った。

「行くときは順調だったんですよ……蛇行する道を、くねくねくねくね曲がってゆっくり行って、道もアイスバーンというか、かき氷状態で、わだちですごかったんですけど、行くときは順調で……」

チミケップ湖はワカサギ釣りで知られた場所である。氷にドリルで穴を開け、釣り糸をたらす。

「ちょっと広い場所があるんです。みんなそこに車を止めて、ワカサギ釣りして……もうね、3月下旬になって、溶けかかってるのに、みんながんばって釣ってるなって思って……私は、もう止めるスペースがなかったから、すぐに帰ってきました」

その帰り道。アイスバーンのような山道である。

「行くときにNHKの第2放送でやってる2時半からのフランス語と45分からのスペイン語を聴きながら行ったからねぇ、帰りの時間は……」

定かではない。おそらく3時半くらい。日当たりは悪い。

「カーブで曲がろうと思ったらずずっと滑っちゃって。崖に行っちゃって、積もった雪に乗りあげたみたいで……あと50センチ行ったら、落っこちたね」

雪には慣れているので、車に積んであるマットなどをタイヤの下に入れてみたりしたが脱出できない。

携帯電話がつながらない場所だった。仕方なく、美穂さんは歩きはじめた。

「歩いてたら、軽トラのひとが、ワカサギ釣りの帰りって言って……その親切なひとが携帯の通じるところまで乗せてくれたんですよ」

電波のつながる峠の公園までおりて、美穂さんはJAFの救援を待った。

やって来たのは井谷一広隊員。そのときの救援作業をよく覚えていた。

「現場は、下り坂のカーブです。スリップしたんでしょうね、路外に逸脱しそうになっていて……かろうじて、除雪で盛った雪の壁に止まって落ちなかった状況ですね」

井谷隊員は、美穂さんにレッカー車の助手席で待ってもらい、ひとりで作業した。

「障害物などを調節しながら、うしろに引っ張り出したという作業です」

ほとんど車が走ることのない山道。

「それでも、見通しの悪いカーブなんで、周囲への安全対策も実施して、安全を確保しながら引き出し作業をやりました」

美穂さんは、うれしかった。

「このことをJAFストーリーに送りますからって隊員のかたに言ったんですけど、もう忘れちゃったかなぁ」
(写真・文=松尾伸弥)

駆けつけた隊員

井谷一広 隊員 52歳

北見基地。
「ナビどおりに走ったら、道が除雪されてなかったとか、あぜ道だったとか、そんなトラブルが増えています。気をつけてください」

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