JAFストーリー

Episode100 輝いて見えた

佐野智也 隊員 25歳。鈴鹿基地。

佐野智也 隊員 25歳。
鈴鹿基地。
イベントとかあるときは、駐車場でのバッテリーあがりとか、サーキット周辺の救援依頼は多いですね。県外のかたも多数いらっしゃいますし

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兵庫県/野村 光さん

野村光さんは看護師の仕事をしている。いま50代だが、17歳からバイクが趣味で、ずっと500tの同じ車種に乗り続けていた。

15年ほど前、お母さんが亡くなり、その一週間前にふたりで出かけた六甲山で、スポーツカーを見かけた。

「日陰に止まってたのに、輝いてる車があるなぁって、印象に残ったんです」

そして、お母さんの亡くなった直後、新聞広告でその車種を知ることになる。

光さんは、お母さんの遺してくれたお金を使い、購入した。

「ちょうどその車を買ったときに、鈴鹿サーキットでAライセンスの講習会があったんですよ。サーキットを走ってみたいと思って、まずそれを取って……」

その後、走行会に出たりしてみた。

「そういうレースに出て、オフィシャルが旗を振ったりなんかしてるのを見て……ああ、私もあんな仕事がしてみたいと思ったんです」

そのときも、旗を振るオフィシャルスタッフが輝いて見えたそうだ。

鈴鹿サーキットに連絡すると、かなりきつい仕事だと言われた。レース場のオフィシャルスタッフの仕事は、ボランティアなのだ。

「担当する仕事によっては体力的に大変だって、すっごい言われたんですけど、体力は自信があったんで、それでもやってみたいんですって言って……私、看護師の免許があるって言ったら、レスキューはどうですかって」

けれど、それではレース中、救急車で待機ということになり、ふだんの仕事と変わらなくなってしまう。

「いま空いてるのは、ピット・パドック要員だけっていうことで……結局、それをやって、もう、12~13年です」

昨年の8月18日。レースの帰り道、前方の信号を迂回するつもりで農道に入った。用水路の調整弁のようなものに引っかかったのか、強い衝撃があった。見ると、右側リアタイヤが裂けていた。

夜の9時近い。すぐにJAFに電話した。あたりは真っ暗で、自分の場所すら把握できない。カーナビを使い、かろうじて緯度と経度をオペレータに伝えた。

15分ほどで、佐野智也隊員がやってきた。

「気づいたら、真横にJAFの車が止まって、満面の笑顔の、そのひとがいたんですよ」

スペアタイヤに交換するだけだと思っていたら、隊員はカラーコーンを置いたり車止めをしたり、とにかく、周囲の安全確保が入念だった。

「隊員さんは、ちっちゃなライトを持ってて、それを口にくわえて作業してたんですね。私が、その道具はなんですかとか訊くたんびに、口からライトをはずして、はい、これはって言って……いやな顔ひとつせずに答えてくれはったんですよ。3回めくらいの質問で、あ、これは私、邪魔してるなって……」

暗かったせいもあり、顔はあまり記憶にない。

「最後は、気をつけて帰ってくださいって見送ってくれて」

その満面の笑みが輝いて見えたことは、よく覚えている。

(写真・文=松尾伸弥)

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