JAFストーリー

Episode113 4WDのトラック

芳賀久明隊員 45歳。八戸基地。

芳賀久明 隊員 45歳
八戸基地。
「こんなことで呼んでいいのかと不安になっている方も多いので、親切に、わかりやすく作業するように、心がけています」

Episode113 青森県●小室行弘さん・72歳

  小室行弘さんは大手食品会社を定年退職後、1年ほどして「樹木を剪定したあとの片づけを手伝ってくれないか」と声をかけられた。

「どうせなにもやることないですから。健康管理上、からだを動かすのがいいなと思いましてね」

 庭師を手伝う仕事をはじめたのだ。そのうち、師匠が「ハサミを貸すから、この枝をこのようにやってみなさい」と教えてくれるようになった。

「それが、はじまりだったわけですよ」

 ところが、いまから数年前、突然、その師匠が亡くなってしまった。

「それで1年くらい休んだんですけど、庭主さまから師匠の奥さまに、手を入れて欲しいという依頼がありましてね」

 お客さんから「あのお弟子さんにまかせたい」という指名があったのだ。小室さんは、師匠の教えを守り抜こうと、技能講座を受講して庭園管理士の資格も取得した。

 昨年の10月。ある大きな庭の剪定が終わり、切り枝などを2トントラックに積みこんだ。トラックは庭の所有者のもので、処分場所は、車で30分ほど走った山のふもと。そこも庭の所有者が管理している場所である。

 毎年同じ場所に捨てにいくので、小室さんは、数日前に現場近くのあぜ道の草刈をし、車が入りやすくしておいた。

 当日の夕方5時ごろに現地に到着し、切り枝などを処分し、帰ろうとしたら、車がゆるい坂道をあがらない。

「四駆のスイッチを入れたんですけど、スリップしてあがれない……おかしいなぁ、これ四駆のはずなのになぁと思いながらね」

 およそ1時間、悪戦苦闘した。タイヤの下に土を入れてみたり、いろいろやったが、タイヤは空転するばかり。あたりはどんどん暗くなる。

「もがいてもがいて。車がななめになったりしてね。もうこれは無理だな、と。あきらめてJAFさんにお願いするしかないと思いましてね」

 15分ほど林道を歩き、表通りに出たあたりでJAFに電話して救援を待った。やってきたのは、芳賀久明隊員。

「場所を考えると、レッカー車だと、かなり不安だったというのを覚えてるんです」

 と、芳賀隊員は言う。

「もう真っ暗でしたね。道幅も、かなりギリギリで、ほんとにここを入っていったのかなって思いながら……」

 なんとか現場に到着して、車の状態を確認した。

「前輪に空転したあとがなかったんで、おかしいなと思って、前輪のハブを見たら、ロックされていませんでした」

 四輪駆動車のなかには、タイヤ中央のハブ部分にあるスイッチで駆動を切り離すタイプがある。車内のレバーとともに、このハブのスイッチをロックしないと四輪駆動に切り替わらない。

「はじめてそういうのを知りました。隊員さんにセットしてもらって、どうぞ、静かにゆっくりと進んでくださいって言われて。すっと脱出しました。わずか数分です」

 何度も救援を呼んだことがあるが、こんなにありがたかったことはない、と、小室さんはしきりに言った。

(写真・文=松尾伸弥)

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