お客様の声
〜JAF ストーリー〜

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2016年6月号

タイヤ

グッジョブ!

お客様
橋本智子さん(48) - 福井県

橋本智子さんの仕事場は公民館。教育委員会生涯学習課の職員で、市民講座のプログラムや募集チラシの制作、広報紙づくりなどをしている。教育委員会を通じて、社会教育主事の資格を取ることを勧められ、智子さんは金沢大学での講習に通うことにした。

4週間の講習を1週ずつ4年かけて受講することもできるが、2年にわけた。一昨年と昨年の夏である。

「最後の1週間は、最終日の金曜の朝にレポートを出さなくてはいけないんです。その前の週は福井から通ってたんですよ。でも、主婦なので、家に帰るとご飯とかやんなきゃいけないじゃないですか。それで主人に、申しわけないけど、最後の1週間だけは泊まらせてくれって言って……」
 金沢市内のホテルに宿泊することにした。8月17日の月曜日に金沢大学に行き、夕方ホテルにチェックインして、その翌日。ホテル提携のコインパーキングから車を出した。「ちょっと運転したら、どうもなんか、ガッタンガッタンって、ヘンだなって思って見たら、もう、左の前がプシューって。ホイールからはずれるくらいのパンクで」
 授業に遅れるわけにもいかず、もう一度バックで車をパーキングスペースに戻し、智子さんはタクシーを拾って大学に行った。

 10年近く乗っている車。ガソリンスタンドでタイヤが寿命だとは言われていた。数か月前にも、実は、道路工事の鉄板に乗りあげてパンクしていたのだ。そのときにスペアタイヤに替え、タイヤを戻す作業はご主人にまかせた。
「なので、私、スペアタイヤは家に置いたままだと思ってたんですよ。困ってしまって、授業の前に、まずJAFさんに電話をして、実はいまこういうわけで、車がないと困るんで、きょう、見てもらえますかって言ったんです」
 オペレーターは、その日の夕方に駐車場に隊員を手配すると約束してくれた。

 予約した時間に、桑島大輔隊員がやってきた。スペアタイヤがない場合、レッカー車でけん引して、最寄りのタイヤショップなどに運ぶことになるが、時間によっては閉店している可能性もある。
「それで、一応、スペアタイヤを確認しましたら、ふつうの場所についてたんですね。スペア、ありますねって」
「ありますかって言って、ほっとしたんですよ。ああ、よかったと思って」
「駆動輪にスペアタイヤは取りつけないのが原則です。操舵性やブレーキ性能が落ちますから。そう話して、前後のタイヤも入れ替えました」

 桑島隊員は、空気圧とトルクレンチの締めつけも入念にチェックして、ゆっくり走ってください、と、念を押した。
「それで、金曜日まで大学に通えまして、その夜には、福井まで無事にたどりついたという……資格も取れましたし。ほんと、隊員さんが神さまに見えましたよ」
 智子さんは隊員に感謝するが、スペアタイヤをちゃんと積んでおいてくれたご主人こそ「グッジョブ!」だ。

「ああ、そうか。ほんと、主人に感謝ですね。私、まだ、お礼を言ってないわ、ははは」
(写真・文=松尾伸弥)

駆けつけた隊員

桑島大輔 隊員 35歳

金沢基地。
「お客さまの不安をできるだけ小さくする、なくす、それがぼくたちの使命。作業をきっちりやって、あとは対話が大切だと思っています」

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