オーバーヒート:シリンダーヘッドガスケット破損

シリンダーヘッドガスケット(以下ガスケット)破損は、エンジンが異常高温になり、その最終的な段階で発生します。クルマのパワーダウンを感じたり、マフラーから白煙がでるなどの症状が特徴です。エンジンに深刻なダメージを与えるトラブルです。

原因

ガスケットが破損するのはなぜ?

エンジンブロックが異常な高温になることが原因です。シリンダーガスケットがひび割れたり溶けることによって、シリンダーヘッドとシリンダーブロックの間に隙間ができてしまい気密性が保たれなくなります。シリンダーブロックとシリンダーヘッドの間に隙間があくと、混合気が十分に圧縮されないため、エンジンのパワーダウンを感じたり、エンジンオイルや冷却液の漏れにより、様々なトラブルが発生します。

傾向

ガスケット破損はどんな時に発生する?

高速道路でのトラブルが多い

JAFのロードサービス故障統計でも、高速道路での発生が目立ちます。高速走行を持続することによって、エンジンに高い負荷がかかることがトラブル発生の直接的な要因ですが、高速道路走行中は前方へ注意が集中するために異常に気付くのが遅れたり、異常に気付いてもすぐにクルマを止められなかったりして症状を悪化させてしまうことが多いようです。

普段のメンテナンスが重要

ロードサービスを依頼される方のなかにも、オーバーヒートを起こすまで水温計を見ていなかったという方が少なくありません。普段から、水温計をこまめにチェックしていれば、一早く異常に気付き、クルマのダメージを防ぐことができたでしょう。正常な時の水温計の針の位置を知っておけば、水温の微妙な変化を察知することができます。普段から水温計にも気を配ることが重要です。

機能解説

シリンダーガスケットとは

シリンダーヘッドとシリンダーブロックの接合部にあり、シリンダー内の気密性を保つための部品です。
以前は軟鉄にアスベスト系の素材などでおおった複合タイプが採用されていましたが、アスベストの発ガン性の指摘を受けて、現在は金属の薄い板を重ね合わせた金属タイプが主流です。

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