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2017.1.12公開 オートライト機能の搭載がついに義務化へ。
何がどうなるかをまとめてみました!
第一章 2020年から実施されるオートライトの義務化ってなに?

車の「オートライト機能」がついに義務化へ!
車を運転している方なら、最近こんな話題を耳にしたことはないでしょうか?
2016年10月に保安基準(※)が改正され、2020年4月から販売される乗用車(新型車のみ)に「オートライト機能」の搭載が義務付けられることになりました。
※正式には道路運送車両の保安基準といい、クルマの技術的な要件の基本となる法令。

そもそも「オートライト機能」ってどんなもの?

「オートライト機能」とは、走行中の車が周囲の明るさを検知して、自動的にヘッドライトを点灯/消灯する機能のこと。この機能が特に効果を発揮するのは、走ってくる車が認識しづらい夕暮れ時です。徐々に日が落ちていく時間帯は、ついヘッドライトの点灯を忘れがちですが、そんな時でも暗くなるのを検知して自動で点灯してくれるスグレモノなんです。

オートライトの仕組み


そろそろかな?
暗くなるのを検知して

Auto On!
自動で点灯

明るくなったから消しとくね
エンジンを切ると自動的に消灯
(消し忘れ防止にも)

オートライトスイッチ画像
現状の車に搭載されているオートライトは、ヘッドライトのスイッチにオートライト機能のスイッチが追加されたもので、ドライバーの任意で自動/手動の切り替えができるようになっています。また、どのくらいの明るさで点灯/消灯するかの基準もメーカーによって大きく異なっています。

(参考)点灯タイミングをメーカーに聞きました



「夕暮れ」はやっぱり危険な時間帯

以下のグラフは、2015年(平成27年)に発生した歩行中の死者数を、時間帯別に集計した結果です。これを見てみると、日没が始まる17時以降から急激に死者数が増え始め、その後19時台までがピークとなっています。このグラフからも夕暮れ時は危険な時間帯であることが推察できます。

時間別歩行中死傷者数(平成27年中)
※出典:警察庁



点灯タイミング、ほとんどの人が「なんとなく」?

道路交通法では、ヘッドライトを点ける時間帯について「日没から日の出までの夜間」と定められています。でも、ヘッドライトの点灯/消灯のタイミングって、みなさんはどのように判断していますか? 「少し暗くなってきたと感じたから」「すれ違う車が点灯していたから」など、実際はドライバー個人の感覚でしかないのが現状です。

(参考)実際に点灯状況を調べた結果は?

いつ点灯すればいいのかな

風景
例えばこの写真くらいの夕暮れ時で、あなたはライトを点けますか?



「オートライト機能」が事故を未然に防ぐ!

もうお分かりですね。ヘッドライトの点灯タイミングはドライバーによって様々。歩行者から車が認識しづらい危険な時間帯でも「まだそんなに暗くない」という思い込みもあり、無灯火のケースも見受けられます。そこで法制化されたのが「オートライト機能」。この機能が搭載されることで、ドライバーの感覚に頼らない点灯が可能になると同時に、ドライバーの「うっかり」や「思い込み」による無灯火の状態もなくすことができます。



第二章 具体的な改正の内容。どう変わる?

今までのオートライトとは違うの?

JAFが独自アンケートで調べた結果、すでにおよそ3割程度の車には「オートライト機能」が搭載されているようです(2014年JAF調べ)。これをご覧の方の中にも「オートライト機能」が搭載された車を所有している方もいるかもしれませんね。しかし、今あるオートライト機能と、2020年から徐々に適応される新しい保安基準に適合するオートライト機能には大きな違いがあります。

いちばんの違いは、走行中であれば「一定の暗さになると強制的に点灯する」「ドライバーが手動で消灯できない」という点(自動車が駐停車状態にある場合には消灯可能)。また、メーカーや車種によって、異なっていたライトの点灯タイミングも下記のように統一されます。

走行中の「オートライト機能」の比較




「オートライト機能」の義務化で、明日から安心・安全?

新しいオートライト機能が義務化されれば、夕暮れ時はもう安全? いやいや、ちょっと待ってください。この義務化が適用されるのは、2020年の4月以降に販売される新型車から。継続生産されている自動車や商用車への適用はさらに遅く、最終的には2023年10月までにすべての新車へ新保安基準に準拠した「オートライト機能」の搭載を済ませればよいことになっています。

また、すでに販売されている車や中古車には、オートライト搭載の義務は課されていません。つまり、従来の車両はオートライト無しでも車検を通すことができるのです。

オートライト機能が標準搭載された車の増加イメージ
※出典:増加イメージ/一般社団法人日本自動車工業会の2015年自動車保有台数と一般社団法人日本自動車販売協会連合会の新車販売の年別統計データを参考に、編集部にて将来的な新車と旧車の増減イメージを作成。



早めのライト点灯は、これからも必要!

上のイメージ図からも、新保安基準に準拠したオートライト機能が普及するまでには、10年単位の年数がかかると想定されます。大切なのはやっぱりドライバー一人ひとりが早めのライト点灯を意識すること。これは今までも、これからも変わることはありません。「ドライバーから歩行者が見えているからと言って、歩行者が車の接近に気付いているとは限らない」といった意識をしっかり持って、これからも常に早目のライト点灯を心がけてくださいね。

(参考)知っていますか、クルマの灯火のあれこれクイズ



次回予告
ころで、今回義務化される「オートライト機能」で点灯するタイミングである「照度1000ルクス未満」とは、どのくらいの明るさなのでしょうか?

一般的には「晴天の日の日没15分ほど前の明るさ」と言われていますが、いまいちイメージが湧きませんよね? というわけで、次回の記事では、保安基準の用件である点灯時「1000ルクス」の明るさがどのようなものかを検証していきます!