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死亡事故が集中多発!美しくも危険な“薄暮の時間”
重大交通事故が多く発生すると言われている『薄暮』、いわゆる夕方の時間帯。
本当に重大事故は夕方に多いのか、平成28年の交通事故データを元に詳しく見てみましょう。

薄暮の時間は、やっぱり危険?

こちらは、時間帯別に平成28年の死亡事故の発生件数をグラフ化したものです。
時間帯別 死亡事故の発生件数(平成28年)
やはりよく言われている通り、16時~19時の夕暮れから日没にかけてのいわゆる"薄暮の時間"に、もっとも多くの死亡事故が発生していることがわかります。

次に、月ごとの発生件数を見てみましょう。もっとも多くの死亡事故が発生した時間帯を、黄色で示しています。
死亡事故の発生時間帯(平成28年)
やはり日没前の"薄暮の時間"には危険が潜んでいると言えそうです。年間を通じて夕方から日没にかけての時間帯には死亡事故が多発していますが、特に10月、11月、12月、そして1月は他の月と比べて非常に多くの死亡事故が発生していることがわかります。
秋から年末年始の夕暮れ時は、ドライバーは事故を起こさないよう、また歩行者は事故に遭わないように、とくに注意が必要です。

地域によって日没時間はこんなに違う!

日本列島は南北に長いため、地域によって日没時間に大きな差があります。下の表でもわかるように九州と北海道では、日照時間の短くなる年末年始にかけて、1時間半近くも日没のタイミングが異なるのです。
福岡市と根室市の月別日没時間(毎月15日時点)
上の図からもわかるように、ドライバーは時季や地域によって日没時間が異なることもしっかり認識しておきましょう。

そもそも、日没ってなに??

それでは、この「日没時間」について考えてみましょう。みなさんは、「日没」とは本来、太陽がどんな状態になったときを指していると思いますか?
日没

正解はこちら

正解は3番。
国立天文台によると、「太陽の上弦が地平線に接したとき」が日没です。では、その日没をちょっと思い出してみましょう。

太陽が地平線の下に完全に隠れた状態でも、すぐに真っ暗闇にはならず、薄明るさが残っていますよね。それはなぜかというと、太陽光が大気中に散乱しているため。まだ薄明るいこの時間帯が本来の“薄暮”です。薄暮は通称「マジックアワー」とも呼ばれ、空が最も美しい時間帯とも言われています。

「美しいバラには棘がある」という言葉がありますが、美しいといわれる“薄暮の時間は、死亡事故の多発する魔の時間帯でもあります。日没後でも空には明るさが残っているため、ひとは「まだ明るい」と錯覚しがちですが、実はもう、日没時間は過ぎていて、ヘッドライトを点灯しなければいけない「夜間」の時間帯になっているのです。暗くなるにつれて見えにくくなっていくのは、車のドライバーも歩行者も同じ。事故を防ぐ最も簡単な手段として、ヘッドライトの早期点灯が有効です。暗くなる日没30分前を目安に、早期点灯を心がけましょう!

出典:事故データ/公益財団法人交通事故総合分析センターの集計結果による 日没時間のグラフ/国立天文台ウェブサイト「こよみの計算」による
橋